鄭明析(チョン·ミョンソク)牧師の2審裁判を控え、証拠物汚染と捏造捜査疑惑、故意証拠隠滅など様々な争点が再燃
(出典:Daumイメージ)
キリスト教福音宣教会(いわゆるJMS)韓国信徒協議会は5日、2月29日(米国東部時間帯)午前、ネットフリックス米国本社を対象に「名誉毀損に対する損害賠償」を請求する訴訟状を米国州政府の裁判所に提出したと明らかにした。
韓国信徒協議会代表クァク·ドンウォン牧師は「昨年3月3日に放映されたネットフリックスドキュメンタリー『私は神だ』で本宣教会を腐敗し犯罪を犯した集団と描写し、チョン·ミョンソク牧師と信徒たちが被った精神的·物的被害は言葉では言い表せないほど莫大だ」として「これに宣教会各国の信徒たちがネットフリックス本社を相手に訴訟を提起するに至った」と話した。
続けて「当時、チョン·ミョンソク牧師は性暴行疑惑で捜査を受けていたが『私は神だ』が放映され、マスコミと放送で事実確認ができない1万件余りに達する報道があふれ、チョン·ミョンソク牧師が1審で公正な裁判ではなく、魔女狩り式世論集めによる世論裁判を受けた」と主張した。
クァク·ドンウォン牧師は「私は神だ」製作会社MBCが、チョン·ミョンソク牧師と告訴人の録音音声に女性のうめき声をつなぎ合わせ、虚偽で字幕を出して性被害状況であるかのように編集して放映し、代役俳優を性被害者として使っても字幕表記をせず、視聴者があたかも事実であるかのように誤認させるなど論難になった部分も指摘した。
ネットフリックス本社に提起した訴訟状には、上記の内容などが含まれているという。
一方、チョン·ミョンソク牧師に対する2審裁判を控えて、1審宣告で最高裁の量刑基準を越えた23年という重刑が宣告されたことと関連し、議論になった証拠物汚染と操作捜査疑惑、故意証拠隠滅など色々な争点が再点火している。
これと共に、チョン·ミョンソク牧師側弁護人の1審裁判進行過程で浮上した問題点に対する主張にも関心が集まっている。 チョン牧師側の弁護人によると、結審公判を控えて数日前に検事が共犯事件の記録の中から、有利な記録を抜粋して証拠として提出したという。 このため、検事が共犯事件で有利な証人たちの供述調書、検事側に有利な資料を提出したなら、鄭明析(チョン·ミョンソク)牧師側もその内容を見なければ反論できないので、裁判所にその記録について意見を提示できる時間を与えてほしいと要請した。 「一期日ほど延期してほしい。 最終弁論する機会をくれるように」と言ったが、裁判所は「後で参考意見を出すように」としながら拒否をしたということだ。 裁判が終結した後に参考資料として出せということだが、事実参考資料は文字通り証拠ではない。
刑事法で検察や弁護人が、武器が対等に同等の立場で戦うようにというのが「武器対等の原則」だ。 公正な裁判を行なうためには、武器が対等でなければならないが、検事や判事は共犯事件についてすべての記録をすべて見たが、チョン·ミョンソク牧師弁護人側は見ていないという主張だ。 すると、そのすべての記録を見て攻撃をする側と防御をしなければならないが、記録を見ない以上、防御することができなかったということだ。
チョン牧師側の弁護人は「これは武器対等の原則に反する、弁護人が防御権を行使しなければならないのに弁論権を侵害することであり、検事たちの攻撃に対して防御する権利を保障しなければならないのに防御する権利も保障しない、それでチョン·ミョンソク牧師の防御権も侵害されたのだ」とし「再び口頭で、法廷で忌避申請をしたが裁判所で直ちに棄却した」と明らかにした。
彼は「公開裁判」を要請したが、1審裁判所がこれを受け入れなかったという主張をしたりもした。 もちろん性犯罪は一部制限することができるが、チョン牧師側の弁護人が「被害者に対する2次加害がないので公開裁判で行ない、適切でなければその時になって非公開裁判にしても良いのではないか?」と要求したにもかかわらず、判事が判断して非公開にすると決めた。 これによって国民が知る権利が失われたということだ。
また「憲法20条に出ている『宗教の自由』を侵害した」とも主張した。 「裁判所は憲法で規定している宗教の自由に対する条項を熟考せず、裁判所は異端フレームを批判なしに受け入れた。 異端は正統教会の立場では排斥されなければならないということだが、異端フレーム自体が間違っている」というのがチョン牧師側弁護人の指摘だ。
記事原文: [jsマガジン] http://www.jsmagazine.net/885418