検察と鄭牧師側、8月22日に裁判で真実攻防
大田高等裁判所
キリスト教福音宣教会(JMS)のチョン·ミョンソク牧師に対する控訴審5次公判が25日、大田高裁第3刑事部(キム·ビョンシク部長判事)の審理で開かれた。 検察とチョン牧師弁護人側は今回の裁判で「抵抗不能」と「音声録音ファイル」に対する鑑定結果を巡り激しい攻防を繰り広げた。
大田(テジョン)高裁第3刑事部(キム・ビョンシク部長判事)の審理で開かれた同日午前の裁判で、検察は公訴事実で、「被害者は宗教的な洗脳教育による抵抗不能状態の性被害を受け、被告人を『再臨イエス』、『メシア』と信じ込ませ、彼の言葉に逆らえば地獄に行くなど恐怖感を持たせた」と主張した。
これに対しチョン牧師側弁護人は特定教理によって洗脳させたという主張に対して「再臨イエスと言ったこともないだけでなく、被告人の話に逆らえば地獄に行くという話はどこにもない」として全体的な脈絡を無視した検察側の一方的な主張だと強く反論した。
それと共に「客観的な証拠資料で被告人が宣教会を設立し、46年間に数千件の説教映像があるので、証拠過程で検察側の主張に対して全て反論できる」と主張した。
検察は「被告人はどんな教会より比較できない絶対的宗教的地位にあった」とし、「万民中央教会」と「救援派」判決事例を挙げて洗脳と認められると主張した。 チョン牧師側の弁護人は「過去の救援派事件を直接捜査した担当検事がまさに弁護人だった」とし「救援派事件とは全く違う」と検察側の主張に反論した。
続いて午後の裁判でチョン牧師側の弁護人は本格的な証拠調査に先立ち、当初予想できなかった「音声録音ファイルに対して公的鑑定の進行が不可能だ」という裁判部の決定により「私鑑定の手続きを急いだが、最終鑑定の結果が出ていない状態で証人尋問ができない」という立場を明らかにした。
そして、録音ファイルに対する鑑定結果が編集されたり、第3者が被告人の真似をしたとすれば、同事件の公訴事実が根こそぎ揺れる非常に重要な弾劾根拠であるため、弁護人側の鑑定人に対する尋問手続きの必要性に言及した。
続く検察側の国立科学捜査研究院の鑑定人に対する証人尋問の過程で、午後の裁判中、検察側と弁護人側の攻防が激しく対立した。 検察は「ファイル構造が異なる」という国科捜鑑定結果に対して高等検察庁に依頼した結果、対照ファイルを任意に生成し自主実験した結果「WhatsAppメッセンジャーアプリ」を通じて伝送される場合、ファイル構造が変更されることを確認したと説明した。
続けて検察は「この事件の場合にも原本ファイルを伝送する過程で『WhatsAppメッセンジャー』を通じて伝送し単純にファイル構造だけが変更されたのであり、編集や操作されなかった」と主張した。
国立科学捜査研究院の証人は「ファイルのメタ情報値が一致するという前提条件の下にファイル構造だけが単純に変更されたとすれば編集されなかったと見ることはできるが、対照ファイルが存在しないと断定することはできない」と余地を残した。
一方、控訴審裁判部は、検察側の追加証人尋問と弁護人側の証人尋問が残っており、提出された証拠資料が多いだけに追加審理が必要だとし、同日予定していた結審公判を次の期日に先送りした。 また、次の公判日程で8月22日午前に進行し、足りなければ27日午前までに進行すると予告した。
記事原文 : [ブリッジ経済] https://www.viva100.com/main/view.php?key=20240730010009059