月の村から陽の村を見下ろしながら
ぼろぼろの布団を互いに引っ張って、覆ってあげ
ご飯粒を互いにかじって食べながら
雨風吹雪の中
夜通し
暗い夜を
明け方が来る時まで共に待った
その時
破れた傘までも飛ばされるような時
互いに顔を覆ってあげながら
夜を明かした
その時
雷と稲妻が退き
コケコッコーと鶏が鳴く明け方が訪れ
東の空が白んで
雨風が止み
輝く太陽が降り注いだ
もう花が咲き、鳥がさえずる園なのだな
ここが山の向こうに幸せがあるという、その場所のようだな
私たち千年万年、生きてみよう
Translated by Kimata