子供を見失ってしまった。本当に瞬く間に起きた事だ。
蒸し暑かった夏の夜。
夫と子供達と一緒に、避暑も兼ねて家からしばらく離れた音楽噴水がある湖公園に出た。
子供たちが車から降りるやいなや公園に走って行き、どのくらいが過ぎただろうか~!
大きい子供たちが帰ってきて、末の弟が見えないといった。
家族皆が公園に散って探してみたがどこにいっても子供を見つけられなかった。
「ずしん」と胸が崩れ落ちた。
大声で子供の名前を叫びながら、狂ったように湖畔の散歩道と公園を走り回った。
「主よ!子供を見つけてください。永遠な離れにならないようにしてください。」
動揺する心に、ひょっとして車道を渡っていないだろうか、誰かの手を掴んで、ついていってしまったのではないだろうか…。少しずつ焦りを感じ始めた。
しばらくして、電話が鳴った。
最初分かれた所に来いという短い一言。
急いで行ってみると、息子が走ってきた。
「どれだけ怖かったか〜!すごく驚いたでしょう〜、私の息子!!」
涙と鼻水でぐしょぐしょになって泣く子供を抱いてよしよししてあげた。
話を聞いてみると
前だけ見て走って行ったら、姉とも別れて
木と草が茂った長い湖畔散歩道を一人で泣きながら回っていると、あるおじさんに出会って、
どこかへ行かず椅子に座っていればお母さんとお父さんが探しにくるだろうというおじさんの言葉どおりに
椅子に座って泣きながらきょろきょろと家族を探していて、出会ったのだ。
「お母さん、とても怖かったよ!後ろから怪物が追って来るみたいだった。ぐすん。」
子供を見つけてどれだけ感謝したことか。
感謝の祈りを捧げながら、愛する私たちの霊魂を見失った時、
主がどれだけ気を揉まれているのか、主の心が深く感じられてきた。
Translated by Macchan