「安物買いの銭失い(※安い物はおから餅)」という古語がある。
「売れ残り販売」、「繰越し商品」、「爆弾セール」等々の単語をとりわけ好む私に、妻がよくする小言の内の一つだ。
それならば、全てのおから餅は価値が無いのだろうか?
数日前、幼い娘が本を読んでいて知らない単語が出て来ると私に聞いた。
『パパ、「価値」ってなに?』
『「値打ち」と同じ意味だよ。』
『じゃあ、価値がないっていうことは、値打ちがないっていうことなの?』
『そうだよ。金や宝石は高いだろう。それほど価値があるんだよ。』
このように答えてから、「空気は値は無いけれど、無価値だとは言えないんだが…」という気がした。そう言えば、世の中の値打ちはお金の単位で決まる。しかし、真の値打ちは、それが私達にどの程度の必要性をもって近づいて来るのかによるだろう。
信仰や希望、愛のように、というわけだ。
※「安物買いの銭失い」
…(韓国語直訳:安い物はおから餅/意味:安い物はその分良くない)