『さあ行こう、早く行こう。私の首を離さないで、絶対に離してはいけない。』
とおっしゃいながら
一歩一歩踏み出す度に、そのつらさによる、冷たくて疲れたその方の声が
いつの間にか私の心の業報へと変わっていきます。
私の罪と全ての霊魂の罪の<業>を背負って、
『さあ行こう』と私を催促なさるその声が、
限界を超えたその方の体に、
自ら鞭打って引きずっていく
声にならない苦痛の叫びに聞こえる時、
ようやく自分はただその方の背中に楽におぶさって行く
楽な立場であることを知るようになりました。
愛の業を背負い、世の中に現れた義人!
人類に向かう愛が<業>になるしかない、
運命の荷を自ら背負って行かれるその方、
私を背負い、全ての霊魂を背負って、
命の道を放り出すことができないという大業を成す
<業の道>を行かれるその方の御前、
自分はただその方の背中に楽におぶさって行く
楽な立場であることを知るようになった時、
自分のものをおろして置いて、その方のものを背負うようになりました。
祈りの<業>を背負うようになりました。
祈りの大業を成す召命(ショウメイ)に生きるようになりました。
その方の体が赴(オモム)く先々で、その願いが成されるようにしてください。
その祈りが向かう全ての場所で、実現するようにしてください。
創造主がおっしゃったひと言ひと言でこの世が創造されたように、
歴史を成す使命者の一言一言の祈りの汗の滴(シズク)で
新しい世界は創られます。
そのような使命者のための私の祈りの汗、一滴一滴で
自分が変わり、世界が覆ります。
罪によって引っくり返った人類の運命を再び立てるため、
この世の全ての罪の<業>を背負って
引っくり返った運命を再び覆す使命者の大業によって、
人類は今日も明日も回復していきます。
犠牲の愛によって回復していきます。
writer by 1004
*業報(ごうほう)…行なった行為によって受ける運命
*大業(たいぎょう)…偉大な事、働き、行い。