[詩]
/塀/
暗い夜を明るく照らすあの月を
千年間続く歴史の道を…
春が過ぎ、蒸し暑い夏の間中じりじりと蒸す太陽の光を受け
雨風・台風も全身で耐えながら
かちかちに凍る真冬の寒さと氷にも耐えて無事に耐え抜いたが
歳月にしたがって崩れ落ち
低く下がった塀
雨風に削られ崩れた。
これでは泥棒はおろか村の子犬も防げるのか?
悲鳴にびっくりして
はだしで飛び出した。
あぁ!私の心の塀が崩れたとも知らず
ただ追われるように追いかける一日を過ごしていたのだな。
崩れていた私の塀を建て直す。
これから私は守ろう
暗い夜を明るく照らすあの月を
千年間続く歴史の道を…