[エッセイ]
ガラスが熱い火に溶けて、さまざまな姿に新しく誕生するように…
私を見つけ出し喜ぶ生が繰り返されることを私の熱情に
高温の熱に溶けてこそ望んでいる形に作られ、素敵な作品になるガラス工芸。
熱い熱が冷める前に、勝手に形が固まる前に、慌(あわただ)しくガラス工芸作品を作り出す場面が非常に印象深い。
熱い熱に溶け、ガラスの形を現して素敵に作られるこの姿が、まるで私の心の中の片隅に沸き立つ熱望、すなわち熱情のように思える。
しようとする熱烈な意志が変化の原動力になるという。
このように何かをする時、心に熱情があってこそ、どんな困難が来ても最後まで諦めず前進するようになる。
私に希望を抱き、夢を見させる心の中の熱い熱情。
ガラスを溶かして、形を作る熱い火のように、私を生かし動かす心の中の小さな火種。
その火種が消えさえしなければ、私はいつかまた立ち上がる力を持つようになるだろう。
ガラスが熱い火に溶けて、さまざまな姿に新しく誕生するように、心の中の熱情の火で、ちょうど発見できなかった私を見つけ出し喜ぶ生が繰り返されることを、今日、私の熱情に願ってみる。