3文(もん)コラム by BON局長

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タラント比喩に対する新しい解釈

聖書に出てくる「タラント」(Talent)
これを最近の貨幣単位に換算したら、どのくらいでしょうか?


タラントの比喩に対する新たな見方


タラントはラテン語タレントゥム(talentum)に由来した言葉で、元々は重さを測る単位だったそうです。時代ごとにその基準が異なっていましたが、1タラントは少なくとも一人の年俸(数千万ウォン~数億ウォン)を軽く超える価値を持っていたのは確かです。


タラントの比喩では、この莫大な金額を主人は僕に何の条件もなくただ任せて、期限もなく旅立ったと記録しています。これは「ただで与えた」のと同じと言えます。


そして旅から戻って来た主人は僕たちの行ないを見て「良い忠実な僕よ、良くやった」と褒めました。この「称賛」は単にお金を残して有益を与えたからだと判断しやすいです。


しかし、鄭明析(チョン・ミョンソク)牧師は称賛の根本の理由を「ピンはねしなかったからだった」と言いました。


「ただで与えた」ようなものだったけれど、あえてピンはねせずに返したこと(ある人は二倍に増やして)を褒めたのだという話は、主人の本音(僕を心から愛し信じた)を正確に把握した言葉だと考えられます。


どんな話でも主人公がいるものですが、このタラントの比喩のスポットライト(Spotlight)は「1タラント」を任された人に集中します。ただで与えたのと変わらない主人の本心を全く理解できず、主人はひどい人だと誤解した1タラントを任された人。


主人がその人に対して腹をたてたのは、有益を残さなかったからというより、自分の彼らに対する純粋な愛と配慮を分かってくれなかったからだというのがより説得力があります。だから「ピンはねしなかったから称賛した」というのは本当に斬新な解釈です。


さらに斬新なのは…
「大変で辛い時に1タラントを喪失しないで残し、自分自身だけでもきちんと失わなかったから、実はこれも良い忠誠な人だ」という評価です。



技術革命とタラントの比喩


過去には「良い忠実な」という尺度が「生産性」と深く関連したことでしょう。同じ時間に一つ作る人より二つ作ることができる人が良く、五つ作れる人がもっと真面目て忠実な人だったでしょう。


しかし「技術革命」の時代を迎え、このような概念自体が根こそぎ揺さぶられるようになりました。以前、宇宙船を月に送るために部屋いっぱいにして総動員されていたスーパーコンピュータより、現在私たちが無造作に持ち歩くスマートフォンの性能がもっと良いと言います。このように過去には夢にも見ることができなかったほどに生産性が極大化されました。


このような物質的生産性向上の裏には、濃い影が当然伴います。


上記であげたように、宇宙船を月にも送ることができる道具(技術)を持って、ただ友達とチャットをしている自分の姿を見る「乖離」。そして銀行や貨幣が持っていた権威と概念は薄らぎ、自立走行技術によって、自動車は人が運転するという常識のようなものが脅かされる時を迎え、機械によって働き口を奪われる脅威を始めとし、従来の自分が持っていた観念、権威など人間の認識と意識はどう整理されるべきなのか分からない、だから「恐怖」すら感じる変化を体で経験しています。


この点で、1タラントを残した人をも称賛した解釈は、生産性を追求していた時代、結果のみを評価していた時代に対する終焉を宣言したのではないかとも考えられます。


物理的、量的生産性の「結果」ではなく、主観的で質的な「過程」が大事だということ。そして何より存在自体、命を維持したことこそ、真に意味があるというのは、技術革命の渦の中でさまよう人間たちに対する温かいメッセージではないかとも考えられます。

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날짜
2019/12/30