ひよこ科学コラム by 병아리

ひよこ科学者の科学コラム。科学を時代の御言葉で再びスポットライトを当ててみる新概念の科学コラム。

칼럼_완결칼럼_ひよこ科学コラム

地球から離れてみてやっとわかる事

 

 地球の価値性

地球を離れてみて

やっとわかる事

宇宙飛行士たちの体験と地球の価値性


価値性の眠り

 

地球は、全体が宝のような惑星だ。人間に必要なすべての条件と環境が備えられていて、美しくて神秘的な景観が詰まった場所だ。水と風、日光と地上のすべての作用は、調和と均衡を維持し、驚異的な生命の繁栄を可能にさせる。

新鮮な空気ときれいな水、多様な所産物を提供する大地、人類は、今までこれらに対する費用を特別に支払うことなく恩恵を享受して暮らしてきた。水の値、油の値、地の値など、享受するすべての物は、全部地球から無償で得た物だ。

このように地球の恩恵を受けて生きながらも、私たちはその価値を忘れて生きていることが多い。私たちが望もうが望むまいが、それによる恩恵は持続するからだ。自分が産まれる前もそうであったし、環境問題が深刻だとはいうが、この先もその恩恵は持続するからだ。だから、地球上に暮らしているすべての人々は、地球に対する「価値の眠り」に陥りやすい。地球がどれほど貴重なのか、地球からくる恩恵がどれほど大きいのか、気づいて知ることだけでも難しいが、知ったとしても忘れたまま生きることが多い。


親の懐で裕福な生活をしてきた子どもは、家を離れてみてやっと、それまでどれほど楽で幸せな暮らしをしてきたのかを悟るようになる。そして、それまで不平不満を言っていたすべての考えが、幼くて身の程知らずな考えだったということを悟る。人間が地球の価値性についてうまく悟れないのも、これと似ている。人間は、産まれてから死ぬまで、地球の懐の中で享受しながら生きていく。

無い物が無いくらいに地球は人間に必要な物をすべて備えているのに、人間は地球を離れて生活するなどということはないから、裕福な親の側を離れたことがない子どものように、地球がどれほど恵まれた場所なのかを悟るのが難しい。宇宙の中を散々まわって再び地球に戻ったらその時になってようやく、地球がどれほど素晴らしい場所なのかがわかるだろう。


地球から離れてみてやっとわかる事
さて、極めて例外的に、地球を離れたことがある経験を持つ人達がいる。それは、宇宙飛行士だ。宇宙は、生命が存在することのできない厳しい場所である。飲む水も、呼吸をするための空気も無く、宇宙のあらゆる有害な放射線が一瞬のうちに降りかかって身を焼き焦がし、生命体が皆焼き尽くされて死ぬような場所だ。このように極的な環境を実際に体験して地球に戻ってきた宇宙飛行士たちは、皆地球に対して人とは違う考えを持つようになる。

宇宙飛行士のユージン・サーナン(Eugene Cernan)は、『地球は宇宙のオアシスだ』と言った。砂漠は、地球上で最も生命が存在するのが難しい環境の中の一つであり、宇宙と似た特徴を持っている。まず、砂漠と宇宙は日較差が大きいという点で似通っている。

砂漠は、昼は数十度の暑さが持続するが、夜には氷点下まで気温が下がる場所だ。だが、宇宙環境にはそれよりもさらに激しい日較差がある。太陽が照らす場所は実に数百度まで温度が上昇するが、照らさない場所は氷点下百度以下にまで下がる極的な環境だ。


また、砂漠には、生命が存在することにおいて必須である「水」が無い。宇宙にもやはり水は無く、空気までもが無い死の環境である。水も無く空気も無い、生命の跡すら見当たらない宇宙環境の中を遊泳した後に地球に到達した時、どんな感情を抱くだろうか?その感情は、長い間渇いた砂漠を歩きまわっている時にやっとのことでオアシスに辿り着いた探検家が感じるものと似ていることだろう。

アポロ13号の船長ジム・ラベルは、『地球を離れてみなければ、我々が地球で所有している物が何なのか悟ることができない。)』と、地球に戻ってきた時の第一声で感想を話した。アポロ13号は、地球を抜け出す途中で酸素タンクが破裂するという非常事態に陥り、危うく宇宙の迷子になるところであった。幸い彼らは地上と緊密に疎通し、ずば抜けた能力を発揮して奇跡的に生還したが、ほんの少しでもミスをしたり、あるいは対処時間が遅れたりしていたら、彼らは地球に永遠に戻って来られない運命にあった。


緊迫した状況の中で、彼らは甚だしい心理的圧迫と疲労に打ち勝たなければならず、地上に到着した時には彼らはほとんど話すこともできないほど極的な状態にあった。彼らは、生死の境をさまようような危機を乗り越えながら、地球上では当たり前だと思っていたことが宇宙では当たり前ではないということを誰よりもありありと体験し悟ったことだろう。


宇宙のオアシスのような地球、死だけが存在する深い暗闇の中で唯一輝く青い星、ものすごく特別な場合を除けば、私たちはこの場所を離れるということがない。産まれてから今まで享受してきたように、これからもおそらく地球による恩恵を余すことなく受けながら生きていくだろう。しかし、私たちが享受しているすべての地球の恩恵、地球を離れてしまえば享受できないその恩恵について深く考えてみる必要がある。宇宙から見たら、地球上で当たり前だと思って平凡に享受していた事が、実はまったく当たり前ではなく、平凡なものでもないからだ。


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날짜
2016/04/05